患者さんに対する看護師の役割

病院に勤務していると、看護師は患者さんから病気や検査についての説明を求められることがあります。特に、看護師はレントゲン撮影や各種検査に携わることの多い職業です。そのため、検査でよく利用される機器の使用目的や方法を把握しておけば、検査方法の的確な説明が可能となります。検査が行われる時は、医師により事前に検査内容を患者さんへ伝えられる場合がほとんどです。しかし、医師による説明は専門的な用語が多く使用され、医師の説明を完全に理解できる人は皆無に等しいのではないでしょうか。そのため看護師には、医師からの説明を受けてもまだ理解が十分とは言えない患者さんに対し、説明を行うことが求められます。患者さんが検査や治療に対してどれくらい理解しているか・また、治療方法に対する不安や疑問点は無いかなどを丁寧に確認しましょう。必要があれば、その内容について医師からの説明を求めるという役割も重要です。看護師は医師と比べて、検査や治療を受ける人のそばに寄り添う時間が長くあります。そのため、それぞれの治療対象者がどのような特徴を持っているかを把握することが可能です。例えば、薬に対するアレルギーや個別の健康状態など、医師が把握していない重要な問題を詳細に報告するのは、治療だけでなく手術が行われる際にも大変有益な情報となります。最近では、どのような医療を受けたいかなどを、希望により選ぶことができるシステムも確立されつつあるのです。その希望を看護師が代わりに医師へ伝えてあげると、より安心して治療に臨むことができます。